vol.1

結果にこだわって 一緒に走っていきたい

足立 理恵2020年3月

足立 理恵

電機メーカーにてエンジニアとして先行研究から製品開発・設計まで幅広く従事し、開発プロセスにおける実務・マネジメント経験を経て現職。ホジョセンでは、定量データの解析からキャリアをスタートするも、徐々に定性情報の分析、プロジェクトマネジメントなどへと手を広げています。オレンジとチョコレートの組み合わせが大好き。大阪大学大学院基礎工学研究科博士前期課程修了。

ブランド価値の向上や売上といった、「結果」の部分まで貢献したい

エンジニアの経験を活かし、定量データの解析などを中心に、様々な領域へと活動の場を広げるアナリスト足立。普段は静かに黙々と仕事に向き合い、社内からの信頼も厚い彼女に、その胸のうちを語ってもらいました。

ホジョセンでの活動

ホジョセンでの、主な業務内容を教えてください。

まず、ホジョセンでは基本的に「分業」はありません。調査一つとっても、定量・定性調査の設計、実査、分析、そして提案まで、あらゆる分野を担当します。個々の得意とする分野や強みなどはありますが、基本的に全員が、最初から最後まで案件に関わっていくことになります。

足立さんの得意分野とは?

私は元々大学で理系だったのと、前職で開発系の職場にいたこともあり、データを扱う仕事に抵抗はないです。ホジョセンに入るにあたって大きなジョブチェンジをしましたが、前職で身に付けたことが活きることもあり、そのあたりは自分の強みといえるかもしれませんね(笑)。

実際、入社して最初に受けた仕事は「予測モデルを作る」ことでした。そこから2、3ヶ月して、徐々にブランディングやマーケティングの仕事の方に活動領域を広げていきました。

消費者のロジックを「理解」する

活動領域を広げるにあたって、困難に感じたことはありませんでしたか。

いやー、間違いなく定性調査ですね。なんなんだこれは、と思いました(笑)。質的な情報を、調査研究として理解するという部分が、自分の中で腹落ちしていなかったんだと思います。特にインタビューや分析の際に、「私」自身の感覚から抜けきれず、自分とまったく価値観の異なる意見を理解しようとするのは、正直苦痛でした。

そこで文献などを読み漁り、定性調査への理解を深めていくうちに、あることに気が付きました。それは、他者の意見に「共感」する必要はなくて、解釈という意味での「理解」が必要だということです。

ホジョセンでは、調査の目的として、「生活者のロジックを理解する」ことに重きを置いていますが、そのロジックに「共感」はいらなくて、その人がなぜその行動をとるのかということを、ひたすら理解することができれば良いんです。定性調査に「共感」はいらないと気付けたことで、ようやく「私」を切り離してインタビューや分析ができるようになりました。

「結果」を出すことにこだわりたい

様々な仕事に関わる中で、これからどのようなことにチャレンジしていきたいですか。

昨年はブランディングのお仕事として、ブランドの再定義・言語化の部分に関わらせていただく機会がいくつかあり、そこからブランドとしてこうありたいという目標を立て、実現していくマーケティング・フェーズにも携わりました。お客様とともに、マーケティングとブランディングを両輪で回すことが、少しずつ形になってきたように感じます。

そうした中で、これからは「結果」を出すことにもっともっとこだわっていきたいと思っています。「ブランドはこうあるべきだ」とか、「こうするべきだ」というコンサルティングの仕事は、最終的に提案まではできても、実際に動いてもらうのはお客様なので、ある種机上の空論なわけですよ。お客様に動いてもらったあと、実際にどうなったかという「結果」が出るのは、ブランディングやリサーチが終わったあと、マーケティングが走り始めてからです。

目指すべき方向が見えてくるだけでも十分に意義はあると思いますが、その先にあるブランド価値の向上や売上といった、「結果」の部分まで貢献できる、一緒に走らせてもらえるようなお仕事をしていきたいな、と思っています。

だから、マーケティングやブランディングなど、何か1つのプロフェッショナルになりたいと思ったことはあまりないんですよね。どんな分野であっても、自分が理解したり、自分が考えることで、ちゃんと「結果」を出せたらそれでいいと思っていて。そうしたチャレンジを続ける中で、自分の強みをつくることができればいいなと考えています。

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