コラム
弊社ではこの度、ブランドを作り直しました。
ブランディング担当チーム
作る過程では全社員への聞き取りを行ったのですが、その他の場面では担当チームだけが携わりました。
そのせいか、出来上がったブランドの内容が社内に浸透していないと感じています。
今の段階から社員にブランドの内容を伝え、理解してもらうためにはどのような取り組みが有効でしょうか?
前提として、ブランドがまだ浸透していないということ自体、それほど憂うことはありません。ブランドを浸透させることには、作ることよりもかなり苦労が伴います。あるブランド担当の方にお聞きしたところ、ブランドの浸透を目指すことは苦難の道だったそうです。 そんなに簡単に浸透するものではないため、あくまでスタート地点にいると認識してください。
しかしもちろん、浸透させる取り組みを継続して行うことは重要です。
どのように取り組むべきか?という問題については様々な考え方がありますが、そのなかでも重要な点を2点お話します。
まず一つ目は、会社のトップ層から、ブランドについてのメッセージを常に発信していくことです。ブランドが経営マターであり、大切にしなければならないことなのだということを、上から伝えていくことが重要です。ただ、トップはそれほど暇ではないため、ブランド担当のチームの人たちが発信の鍵になります。 あきらめずに、トップ層に対して発信を要請していくことが必要です。
そして二つ目は、チームの人たちが下から根付かせていくことです。説明会を開いたり、ワークショップを行ったりと、各チームメンバーが中心になってブランドを広めていきます。またチーム外の人でも熱意のある人を巻き込みながら、良いスパイラルを生み出していけると良いですね。
ここで大切なことは、身内が飽きないようにすることです。なぜなら、同じことを年単位で言い続けるには大変な根気がいるからです。
聞く方は必ずしも常に真面目に聞いているわけではないので、一人に10回くらい同じことを言っても大丈夫。むしろ「またか…」と思われるくらいでないと浸透しないようなところもありますが、同じことを繰り返し話す側は大変です。発信する側があきない、あきらめないことが、取り組みを継続させるコツといえます。
ワークショップの開催、ブログの更新、社内報の発行、コーヒーを囲んでのブランド座談会…など、担当メンバーが楽しんで続けられるアクティビティを考えてみてください。
今回は、さくらインターネットのブランド担当リーダーの方のお話も参考にしつつ回答させていただきました。
こちらから、事例をご覧いただけますので参考になさってください。
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