コラム
電子機器メーカーのマーケティング部に所属しています。 この度弊社で新開発したコンパクトだけど高音質なBluetoothスピーカーが、若者の間でちょっとしたヒット商品となりました。つきましては、今後の商品展開で参考にするためにも、この商品の価値を明確にしておきたいと考えているのですが、商品の価値はどのように見出すといいのでしょうか。
電子機器メーカー
今回のご相談では、商品価値をどのように見出すといいのか、ということでしたが、見つけ方の前に、まずは商品価値について整理しておきましょう。
そもそも商品価値とは、その商品を使うことで消費者が得られる満足感や体験を指します。つまり、今回の事例の場合だと、「コンパクト」や「高音質」は価値ではなく特徴(機能)であり、これらの特徴(機能)を搭載したBluetoothスピーカーを使用することで、消費者が何を感じるのか(体験するのか)が価値になります。例えば、「最近流行りのグランピングが楽しくなる」などがそうですね。
さて、ここからは本題の「価値の見つけ方」についてですが、まずはその商品が好きだという人に、その商品についてとにかく褒めてもらいましょう。
なぜなら、皆さんの良さは、皆さんのご両親や友達、恋人など皆さんのことが好きな人が1番良く理解しているように、その商品が好きだという人こそ、その商品の重要な部分を知っているからです。
手法としては、定性調査を実施するのがベストですが、もし予算が取れないという場合は、ファンミーティングなどで数名の消費者に集まってもらうのもいいかと思います。例えば、「コンパクトで高音質」といった機能を糸口に、座談会形式で商品と消費者の関係性や商品の存在意義について聞いてみたり、事前にアンケートをとることもできますよね。
また、商品の良さを聞き出す対象として、消費者だけではなく、例えば社長など、社内でその商品が好きだという人に聞いてみるのも1つの方法かと思います。自社の商品となれば、その商品に対する愛着も人一倍ですよね。
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