コラム

企業ブランディングで大切な「社員全員インタビュー」

Q&A
執筆
尾崎 久恵
公開日
2018年5月14日
更新日
2022年9月21日

企業のブランド戦略と消費者との間でミスマッチが起こっていることがわかり、また肌感覚としてそもそも社内でもブランドに対する認識の齟齬があるように感じます。リブランディングをすることが決まり、担当に任命されたのですが、社内浸透という視点で、リブランディングを効果的に行う手段を教えてください。

IT関連

さて、今回のご相談は、ブランドメッセージが消費者に伝わる前段階での、社内の浸透に不安を感じていらっしゃるとの事ですね。ここで一つ気をつけたいのは、 会社のリブランディングに携わるのは、 リブランディングに携わる部署や、相談者さまだけではなく、社員全員になるということです。

ではなぜ、リブランディングを社員全員で行う必要があるのでしょうか?

そもそも、ブランド作りはそれ自体が目的なのではなく、最終的には、消費者に企業ブランドがどのようなものなのかを正しく理解してもらえてはじめて意味を持ちます。

そして、消費者に自社ブランドについて正しく理解してもらうためには、まずは、社員全員が自社のブランドについて正しく理解・共感し、一人ひとりがブレることなく、社員全員が「一貫性」を持って自社ブランドを体現していく必要があるのです。

社員の考え方や価値観が統一されていれば、消費者が接客されているときも、広告宣伝をみたときも、会社に対するイメージはブレることはなく、ブランドへの理解を深めることができます。

一方で、ほんの一部でもブランドの方針とは違ったコミュニケーションがあると、ご相談にあるようなミスマッチや、ひどい時にはブランド毀損にもつながってしまいます。

だからこそ、企業ブランディングを行う際は、社員全員が一丸となって取り組む必要があるのです。

ホジョセンでは、企業ブランディングのプロジェクトを行う際には、必ずやるべきこととして「全社員インタビュー」を挙げています。もちろん、プロジェクトとしてチームを結成し、分担をして行います。

これは、きちんと全員の意見を聞いて自社ブランドを作ることで、 プロジェクト始動当初から必ず自社ブランドと社員たちに接点が生まれ、ブランディングが自分ごととなり、また全社を挙げての取り組みであると認識されやすくなるからです。

ブランドを浸透させることは簡単なことではありませんが、一貫性を大事にし続けることで必ず育ちます。顧客に愛されるブランドを育てることで会社の価値がますます上がり、消費者にとっても社員にとっても大きな存在になることができるのです。

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