コラム
新ブランド立ち上げには困難がつきものです。
だからこそ、「急がば回れ」なアプローチをご提案します。
新しくブランドを立ち上げる際、まっさきに取り組むべきは、哲学です。言い換えれば、そのブランドが何のために存在しているのかという意思を明確に言語化し共通理解を深めることが、最初の一歩です。
ブランドを作り上げていく過程で、課題は必ず発生します。課題への取り組み方も、絶対的な正解はありません。悩み、意思決定をしていくことが要求されます。
ブランドの哲学は、迷った時の意思決定のよりどころになります。新たなブランドを立ち上げるにあたっては、様々な困難に直面します。そのたびに議論を巻き戻すことは、時間の無駄です。プロジェクト最初期にブランドの哲学を固めておくことで、苦しみながらも常に前進しつづけるプロジェクト運営を可能にします。
ブランドの哲学を落とし込むことができたら、次に取り掛かるべきは、ブランドの定義です。ブランドの定義とは、
などを定め、言語化することです。
既存ブランドでしたら、さらに内省することでブランドとしてのコアな部分が見えてくるのですが、新ブランドではそうもいきません。新規ブランドの定義を考える上で、市場環境と消費者行動の理解が、既存ブランド以上に重要となってきます。
ブランドというと、デザインやスペックの議論になりがちです。デザインやスペックはブランドの成功にとって大きな意味を持つ一方で、それらはブランドの理想を具現化するための手段のひとつでしかありません。確固たるブランドの定義を合意してから取り掛かることで、デザインや商品スペックの方向性も明確になります。
ローンチコンセプトとは、上市時のコミュニケーションコンセプトのことを指しています。新ブランドの立ち上げにおいては、上市時の成功がその後の展開を左右することも珍しくありません。上市時に期待を超えることで小売店や消費者(そして、時には上司・役員)といったステークホルダーから信頼を獲得することができ、ブランドの継続的な成長に弾みをつけます。
新ブランドの立ち上げでなにかお困りのことがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
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2023年1月30日 高橋 孝之
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