コラム

ギャンブル化してしまう広告宣伝との決別のために

解説記事
執筆
高橋 孝之
公開日
2022年9月29日
更新日
2022年10月1日

ギャンブルではない、
理論的なコミュニケーション戦略を考えます。


コンセプト作成を核とした、ホリスティックコミュニケーション戦略

価値を具現化するために、誰に(Who)、何を(What)、どのタイミングで(When/Where)、どのように(How)伝えるべきか、その方針を設計します。

コミュニケーション戦略は、ブランドの制約下で考えなければなりません。ブランドによってターゲットが限定され、メッセージの方向性が決まり、消費者が目にする広告の世界観が設定されます。 これらの関係性を図示したものが、下図になります。

コミュニケーション戦略の核となるのが「コミュニケーションコンセプト」です(上図では単に「コンセプト」と記載)。コミュニケーションコンセプトをもとに、各種広告を制作していきます。実際の制作物を修正するには膨大な時間とお金がかかります。消費者が目にするものを作る前に、概念としてどういうことをコミュニケーションするのかを言語化したものが、コミュニケーションコンセプトです。基本的に文字情報で完結するコミュニケーションコンセプトを作ることで、広告制作前に成功確度を高めることが可能です。また、コミュニケーションコンセプトを作りこんでおくことで、広告間における一貫性が担保されます。

コンセプトはどのような形式でも構いませんが、ある種定石ともいえる基本フレームがあります。「コンテクスト」「便益」「RTB(Reason To Believe)」の3つです。これらの相互関係を十分に練りこむことで、より強いコンセプトを作り上げます。

広告を打つのに適したメディアは、コンセプトによって変わることもしばしばあります。ターゲットだけでなく、コンセプトの内容も考えたうえで、最適な文脈で消費者と接点を作ることが、コミュニケーション戦略では重要なポイントとなります。

ギャンブル化してしまう広告宣伝

TVCMやポスター、LPなど広告宣伝の制作物は、目に見えるだけにとっつきやすいと考える方が多いようです。ですが、戦略なく制作物に取りかかることは、ただのギャンブルにすぎません。ターゲットはどういう問題を抱えていて、どういうメッセージを受け取るとどのように態度変容が発生し、自社に向いてくれるのか。ここが組織内で曖昧なままだと、広告宣伝の成否は運頼みとなります。

ホジョセンはコンセプト作成・コミュニケーション戦略立案に豊富な経験があります。是非お気軽にお声がけください。

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