効果的なマーケティングのプロセスについて

堀井 里奈

商品開発と販売を一貫して担っています。プロセスを見直すために、マーケティングのサイクルや流れを教えてほしいです。

メーカー

業務内容に関わらず、商材を扱う上でマーケティング的視点を持っているかどうかで、商品の売上は大きく左右します。そのためマーケターは、開発から販売まで、1つの商品に関わる様々な要所での活躍が求められます。

しかしながら、マーケティングの具体的な活動は、企業によってそれこそ千差万別かと思います。そのため、「結局、マーケティングって一体何をするの?」「他社では何をやっているのか気になる。」といった声も出てくるのではないでしょうか。

そこで今回は、そんな多種多様、無限にあるマーケティングの肝となるような、共通しているプロセスや心得ておくべき点などについてお話したいと思います。

以前のホジョセンメルマガでもお話したのですが、マーケティングとは、消費者の意思決定の軸を動かすことです。つまり、何らかのアクションを起こすことで、最終的に消費者に自社商品を選んでもらおうとすることなんですが、この何らかのアクションには、段階的なプロセスが存在します。

<マーケティングのプロセス>
①ファンダメンタル…現状の世の中はどうなっているのか全体像を把握する
②リサーチ…インタビューやアンケート、論文や書籍等を通して具体的な事象を理解する
③分析…①、②で得た事例や傾向からエッセンスを抽出し構造を一般化する
④コンセプト…問題を解決する方向性を概念化し、言語化する。
⑤エグゼキューション(商品や広告等など消費者が見えるもの全て)…コンセプトに基づき、商品、広告、サービス、パッケージ等を具体化する

マーケティングの活動は、原則①~⑤の組み合わせで行われます。実際には、①~⑤を規則正くサイクルというよりも、①~⑤の間を何度も行ったり来たりするような、反復的かつ非線型的な動きになります。

例えば、リサーチや分析をしてみると、実はこういった点があるのではという新たな仮説が生まれ、その新たな仮説を確認するために、再びリサーチを行ったり、コンセプトからサンプルを作成してみたものの、コンセプトがうまく伝わらないので商品を練り直したりということも発生しますよね。

ここで1つマーケティングのプロセスを実践していく上で、重要なこととして「特殊な事例を自分たちにそのまま適応しない」ということです。

例えば、「ひこにゃん」が火付け役となり、全国でゆるキャラブームが巻き起こりましたが、ブームが起きてから数年経った今、皆さんの記憶に残るようなゆるキャラが一体何体いましたでしょうか。おそらく、あって2・3体、そのほとんどが印象に残っていないというのが現実なのではないでしょうか。

ひこにゃんがうまくいったからといって、その成功要因は必ずしも「ゆるキャラ」にあるのではないので、単に姿かたちだけを自分たちに当てはめるのではなく、他に要因はないのか、その背景や状況などを詳細に分析した上で自分たちに応用すると、また違った形でのアプローチや効果になっていたかもしれません。

このように、特殊事例は、適用する前に、なぜそうなったのかという要因を細かく分解したり、しっかり整理する必要が有ります。そうすることで、具体的な事例を他の事例でも援用できるような状態に一般化できるようになり、そして、一般化した法則を基に自社製品や広告などに具体的に落としていくという流れになります。

効果的なマーケティングのプロセスを踏むことで、きっと自社の商品がより多くの消費者の心に届くことかと思います。

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