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一般的なライン拡張でよくある失敗は、自社ブランド間で顧客の取り合いをしてしまうカニバリゼーションの議論が十分でないまま上市されて問題になる、というケースです。新ラインが既存プロダクトと並ぶことで新しい顧客を取り込めるか、もしくは、既存顧客のなかでさらに購入を増やすことができるかどうかについて議論しなくてはならないが、既存顧客のカニバリゼーションを正しく評価できていないと、誤った判断につながりかねません。もう一つのよくある失敗は、メーカー側の主張・都合で同ラインとして売り出したものの、消費者からみて既存ラインと関連するものとして認識できないケースで、こうなると既存プロダクトで築いたブランド資産は機能しません。さらに、小売店で販売される商材の場合、配荷先や店頭の棚割りさえも既存ラインと新ラインが完全に分断されてしまう可能性もでてきます。
これらの失敗を防ぐために、マーケットにおけるプロダクト利用実態の把握、新たに追加するプロダクトへ既存ブランドの強みをどういかすかという企画設計、新しいプロダクトがマーケットでどう受け止められるのか(既存顧客と新規顧客がそれぞれどう反応するのか)というマーケット予測等を総合的に議論して進めることをホジョセンはご提案しています。