効果測定

KPI設計

KPI設計は、ビジネストラッキングの前提となる重要なステップです。KPIを設計する上で重要な点は2点あります。ひとつはKPIを伸ばせば必然的に目的へと近づくこと、もうひとつがKPIを伸ばす活動が各部門固有の活動に落とし込めることです。前者は文章で読むと当然のように見えますが、実務的にはこの条件を満たせていないケースは頻出します。たとえば認知率への貢献に影響が殆どないにも拘らずTwitterでフォロワー1万人をKPIとして設計してしまう、といった因果関係を無視したKPIの定義は珍しくありません。適切なKPIのためには、その業界の売上(なりその他の目的なり)を決定づけるドライバーの理解が欠かせません。後者の条件、部門固有の活動に落とし込めることもまた実務上満たされにくい条件です。自社でコントロールできないことはどれだけ売上に影響があるとしてもKPIになりえませんし、また特定の指標が複数部署の影響下にある場合もまたKPIになりえません。たとえばアイスクリームブランドにとっての平均気温は売上への影響がどれだけ高くてもKPIになることはありません。また、全社離職率のような指標もまた、部門単独で達成できないためKPIとしては不適切です(離職率をKPIにする必要がある場合は、部門ごとの離職率に設定するなど工夫が必要)。部門単独で達成できる指標をKPIにすることで、KPIのオーナーが明確になり部門の活動が事業目的に直結することで生産性も向上します。

ホジョセンは、市場構造と消費者メカニズムを定量的にトラックできる指標に落とし込み、因果関係の流れにしたがったKPI設計を行います。テンプレートのようなKPIの定義ではなく、クライアントのビジネスモデルを反映し各部門の責任と目標を明確に規定することで、クライアント固有のKPI設計を心がけています。

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