マーケティングとブランディングの違いとは

堀井 里奈

「マーケティング」と「ブランディング」の違いがいまいち分かりません。ネットでも検索したのですが、人によって捉え方が違うように思います。違いを教えていただけますでしょうか。

メーカー

マーケティングと言われて皆さん何をご想像されますか?

商品を売ること、市場を知ること、効率のよい販売の仕組みを作ることなどなど、いろいろ挙がってきそうですね。

では今度は、「ブランディング」についてはどうでしょうか?きっと、「マーケティング」同様、人により様々な捉え方が出てくることと思います。

実は今のところ、「マーケティング」や「ブランディング」といった言葉に、世界共通の明確な定義や認識があるわけではありません。

それゆえ、企業や専門家などの間でもそれらについてそれぞれ異なった解釈がなされており、時にはマーケティングは営業部の仕事として捉えられていたり、販促の担当だったり、企画、広告、商品開発、経営の仕事を指したりするわけです。

これでは、質問者様のおっしゃる通り、「マーケティングとは一体何を指すのか」「ブランディングとの区切りは?」と疑問を抱いてしまうのも頷けますよね。

さてこのように、世界中のいろんな人が「マーケティングとは何か」「ブランディングとは何か」についていろんな発言をしているわけですが、今一度、ホジョセン的にこの二つの言葉についてシンプルにまとめてみました。

①マーケティングとは、意思決定の軸を動かすこと
②ブランディングとは、動かした軸にブランドを適合させる為、ブランドに意味付けを行うこと

それでは、①②についてより分かりやすくするために、ここで1つ例を挙げて説明したいと思います。

もしあなたが、交通事故にあったとします。事態は深刻で、一刻も早く病院に搬送してもらわなくてはならない状況の中で、あなたなら、ポルシェとベンツの2種類のうちどちらの救急車を選びますか?

例えば質問に対する答えがポルシェだった場合、おそらくそれは、「ポルシェ=速い」というイメージからの選択肢だと思います。

ではこの質問と同時に、「救急車は普通自動車と比べて、何倍も事故率が高い」という追加情報を与えられるといかがでしょうか?

恐らく、今まで「救急車は速いに越したことはない」と考えていた人の中から、「丈夫」というイメージを持つベンツの救急車に傾く人が出てくるのではないでしょうか。

この例題の場合、①のマーケティングは、 救急車には頑丈さが必要だという認識の変化させることに当たり、こちらは市場に対して行われる行為です。一方、②のブランディングはというと、スピードといえばポルシェ、頑丈な車はベンツという認識を、消費者に植え付けることを指します。

ここで1つ気をつけなくてはいけないのは、マーケティングとブランディングは、必ずニコイチ。どちらか一方が掛けても実効性が生まれません。もし、マーケティングだけになってしまうと、市場に変化をもたらすことはできるかもしれませんが、消費者のブランドに対する認識が追いつかなくなってしまい、、逆にブランディングだけになってしまうと、ブランドの認識はしてもらえても、消費者はそこに価値を見出しません。これでは、いずれにしても、自社のブランドが消費者に選ばれることはありませんよね。

したがって、マーケティングとブランディングは両方同時に仕掛ける必要があります。例えば、企業はマーケティングとブランディング両方の意図を持って広告CMを打ったりしますよね。

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