アイスブレイキングとして使いやすい話題 3 つ

Risa Shimodoi

インタビューの雰囲気作りにかかせないのが、インタビューの冒頭に行うアイスブレイクです。アイスブレイクとは、インタビューの本題に入る前にたわいもない話や簡単な質問をしながら対象者の緊張をほぐし、場をあたためるための時間ですが、私はこのアイスブレイクをただのウォーミングアップのための時間ではなく、インタビューで最も大切な時間ととらえています。

というのも、アイスブレイクで作られた場の空気によってインタビューで得られる情報の質は変わってくるからです。

以前対象者の方に本音を話していただくことが重要だと述べましたが、対象者は本音で話してもいいかどうかをインタビューが始まってから最初の数分で感じ取り、判断しています。通常 30 分〜 90 分間の限られたインタビュー時間では、このアイスブレイクで作った空気が最後まで影響してきます。最初に「何でも話していいんだ」と思ってもらえれば、その後の本題に入っても思った事を話していただけるでしょうし、反対に「話しにくいな」と少しでも抵抗感を感じると、その気持ちは最後まで残ってしまい本音を話していただける確率はとても低くなってしまいます。

インタビュー中にできるだけ素に近い状態で話していただける状態を作るためにも、アイスブレイクでは対象者がリラックスして話せる話題に関する質問していきます。その話題は話している本人が楽しく話せるものであれば何でもいいのですが、私の経験上アイスブレイクとして使いやすい話題 BEST 3 を紹介します。ちなみに私がインタビューさせていただく方は主婦の方がほとんどなので、これは主婦向けのランキングとなります。

  1. 子供
  2. ペット
  3. 最近はまっていること

1.子供

これはやはり堅いです。特に小学生以下の小さいお子さんをお持ちの方には効果的です。「うるさくてねー」「言う事聞かなくて」なんて不満が出ることもしばしばですが、お子さんのこととなるとやはり話は弾みます。

私がよく使う話を広げるための質問としては、

「何か習い事/スポーツされているんですか?」 「ご兄弟(姉妹)は、仲がよろしいんですか?」 「兄弟/姉妹で、性格は違いますか?」

2.ペット

対象者の方がもしペットを飼ってらっしゃるなら、それを話題にするのもいいでしょう。最近では、家族同然(ときに家族以上に)にかわいがっている方も多いので、生き生きとお話をしていただけます。

自己紹介で家族構成を言っていただく際に「夫・子供 2 人・犬 1 匹」とペットを家族に含めておっしゃる方に対しては、非常にペットをかわいがっている可能性が高いので、アイスブレイクにはお子さんよりもペットに話をもっていくようにします。

具体的な質問としては、

「いつ頃から飼われているんですか?」 「犬/猫種はなんですか?」 「名前はなんていうんですか?」 「飼われたきっかけは何だったのですか?」

ただし、ペットの話は一番消費者のテンションがあがりやすい話題でもあり、話が長引くこともあるのでご注意を。

3.最近はまっていること

「趣味は?」と伺うと考え込んでしまう方もいらっしゃるので、「最近はまっていることは?」「最近これをやっている時が一番楽しいと思うのは?」という聞き方をしています。やはり皆さん好きな事に対しては、積極的にお話しして下さいます。たとえ自分が知らない話題でも、「それって何ですか?」とこちらが興味を持って聞けば、丁寧に説明していただけます。

たまに「特にありません」「今子育てで時間がなくて」と言われる方もいらっしゃいます。その場合は「一日のなかでほっとできる時間は?」とか「今後時間ができたらやってみたい事はありますか?」「お子さんが生まれる前は、何かされてたんですか?」と答えやすい質問に切り替えていきます。

この話題から話を広げる質問は、

「何がきっかけで始められたんですか?」 「どんなところが魅力なんですか?」 「(習い事などの場合は)どれくらいの頻度でされているんですか?」

アイスブレイクはモデレーターにとっても、その後のインタビューをスムーズに進めるためのとても重要な時間になります。インタビューで確かな情報が得られるかどうかはこのアイスブレイクにかかっているので、私がインタビュー全体を通していちばん大事にしている時間でもあります。アイスブレイクは相手の緊張をほぐすためだけのものではなく、モデレーターにとってはこの時間をいかに有効活用できるかが勝負になってくるのです。

次回はモデレーターがどのような目的をもってアイスブレイクに臨んでいるのかなど、モデレーター視点のアイスブレイク活用術をお伝えします

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